内視鏡脊椎手術は、開胸や開腹をすることなく、皮膚の上から直接手術器具を挿入し、カメラのもとで脊椎の内視鏡手術をする新しい方法です。
皮膚を大きく切開しないのでからだに負担が少ないのか利点ですが、まだ対象となる病気が限られています。
少し前までは、椎間板ヘルニアの手術といえば、皮膚をメスで切り、筋肉を分けて、骨の一部を削り、ヘルニアを直接見て取り出すという方法だけでした。
しかし近年、皮膚を切ることをしないで、ヘルニアを治療する方法が行われるようになってきました。これらの方法は、保存療法と手術療法の中間に位置づけられるため一般に中間療法と呼ばれます。
内視鏡手術を実際にどうやるかというと、皮膚に長い針を刺し、レントゲン透視下に椎間板内に針を誘導します。そのあとの処置については大きく二つに分かれます。
一つは、経度的髄核摘出術と呼ばれ、パンチによって髄核を直接摘出するか、レーザーを用いて髄核を蒸散、変性させ、椎間板内の圧を下げるというものです。
もう一つは、椎間板注入療法と呼ばれるものであり、蛋白分解酵素であるキモパパインを注入して髄核を解かしてしまおうとする方法と、抗炎症作用を持つステロイドを注入する方法とがあります。
手術してヘルニアをとったから、もう一生腰痛からは解放されたかというと、そうではありません。術後に痛み、しびれといった症状が現れる率は、軽いのを含めると2割程度です。
その原因としては、椎間板ヘルニアが再発する場合(同一椎問でのヘルニアの再発率は3~4%)と神経の周囲に形成された組織が原因と考えられます。術後にも、コルセットをすることがあります。
コルセットの役割は胸郭と骨盤、つまり上半身と下半身の橋渡しをして腰を安定させ、その結果として腹筋と背筋を休めることになります。コルセットを使用することによって、腰椎の動きを抑えるとともに腹圧を高めて腰にかかる負担を少なくします。
