比較的高齢の患者さんが多い脊柱管狭窄症。治療を開始するにあたっては、通院の際の負担なども考慮に入れて医療機関を選ぶようにしたいものです。
脊柱管狭窄症の治療法は、大まかに言うと、症状によって保存療法/手術の2つに分類されます。排尿や排便が困難になるなどの重度症状がある場合は、外科手術が検討されます。
一方、脊柱管狭窄症の症状が軽い場合や、神経根が圧迫されているなど原因が明確かつ軽度であれば、手術は行わず医師の指導のもと保存治療を進めていくことになります。
脊柱管狭窄症の症状の度合いや治療期間はもちろんのこと、患者さんの年齢や体力にも関わることですから、治療計画について十分に医師と相談をされることをお奨めします。
保存治療には、脊柱管狭窄症の症状に応じて様々な治療法が用意されています。具体的な治療に入る際には、痛みの有無が確認されます。痛みがある場合は、安静を第一に治療法が選択され、
脊柱管狭窄症の症状が軽く痛みが少ない場合は、姿勢の改善や適度な運動など、日常生活におけるアドバイスを心がけながら治療を受けることになります。
おもな保存治療としては、薬物療法・理学療法・装具療法などが挙げられます。以下、順に紹介しますと、薬物療法とは、貼付薬・塗り薬や、非ステロイド性消炎鎮痛剤・内服薬などの薬物を使用するもの。
脊柱管狭窄症の症状によっては、循環障害改善薬を使用し、血管を広げ血流の改善を図る場合もあります。理学療法は、血行の改善を主目的としたもので、ホットパックと呼ばれる蓄熱材による温熱療法、近年では超音波療法も増加しています。
装具療法としては、腰部のコルセットの装着が主です。さらに、保存療法の1つとして注目されているのが、神経ブロック療法です。炎症を鎮め、痛みの伝達をブロック(遮断)するために、局所麻酔薬を注射するものです。
通常は、硬膜外に注射する硬膜外ブロックを行いますが、それで効果が見られない場合は、神経根に直接注射をする神経根ブロックを行うことになります。神経ブロックは、手術よりも負担が軽いことから希望者も増加しています。
